クラシックギターの歴史について(2)
さて、前記事ではリュート及びビウェラについて取り上げましたがこの記事ではいよいよギターについて取り上げたいと思います。
前記事で少し取り上げた4コースのギター(ルネサンス・ギター)は16世紀にはヨーロッパで用いられるようになりましたが、17世紀には5コースのギター(バロック・ギター)が用いられるようになりました。第1〜3コースは現代のギターと同じようにユニゾンですが、第4、第5コースは4コース・5コースとも現代のギターと同じ調弦の弦とそれより1オクターブ高い弦を張る方法、4コース・5コースとも現代のギターより1オクターブ高い弦を2本づつ張る方法、4コースは現代のギターと同じ高さの弦と1オクターブ高い弦を張り5コースは現代のギターより1オクターブ高い弦を2本張る方法、等様々な方法がありました。バロック・ギターの為の曲を残したギター奏者にはジョヴァンニ・パオロ・フォスカリーニ、ジョヴァンニ・バッティスタ・グラナータ、ルドヴィコ・ロンカッリ、フランチェスコ・コルベッタ、ロベール・ド・ヴィゼー、フランソワ・カンピオン、ガスバール・サンス、フランシスコ・ゲラウ・サンティアゴ・デ・ムルシア等がいます。
その後18世紀終わりから19世紀初頭頃に6単弦の(つまり、現代のギターと同じ調弦の)ギターが使われるようになってくるのですが、それは次の記事で触れたいと思います。
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